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キミはバンドの演者を探して舞台裏に来た。
ちょうど一人の男がギターを片付けているところで、話が聞けそうだ。
だがキミより先に、一人の少女が大きな花束を持って
ギターの男に駆け寄った。

麻菜 「応援に来たよ〜」

どうやら少女は、このバンドの昔からのファンのようだ。
キミは仕方なく、少女の話が終わってからギターの男に
話を聞こうと、少女の後をついていく。

ロバート 「おっ、麻菜ちゃん♪
 わざわざアリガトな♪」

ギターの男は、花束を渡そうとした少女にいきなり抱きつこうとした。
ところが・・・

麻菜 「あ、痛っ」

突然、その少女が転んだ・・・運良くギター男の抱きつきは
その頭上を通り過ぎていったようだ。

麻菜 「花束が重たいなぁ・・・」

重い花束とは、一体どのような花が入っているのだろう・・・
その後、二人の会話がひと段落したようなので、
キミはギター男に話しかけてみた。

ロバート 「アンタも俺たちのライブを聞いてくれたのか?
 今日の俺たち、イケてただろ♪」

イケてる、とはまた古い。




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