余白
いいえ何も知りません。

ゆり 「とぼけんじゃねーよ!」

ひいーーーーーー!

ゆり 「知らねーのにこんな所来るわけねーだろ!」

レディースはそう言うと、手元にあった鉄パイプを三本まとめて膝で折る。
どう見ても重荷に見える、手近にあった古タイヤを新聞紙のように引きちぎる。
どこから出したのかわからないフライパンを、飴細工のようにぐにゃぐにゃに丸める。
やっている事の意味は全くわからないが、とにかくすごい馬鹿力だ・・・

瑠維 「口止めをするしか無いか?」

それっていわゆる「口封じ」ですよね・・・?
身の危険を感じたキミは、一瞬のスキをつき逃げ出した。




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